• Yuichi Seshimo

修理工場から学ぶ仕事。



僕は同じ車をずっと乗っています。

2006年に2年落ちで買ったアメリカ車のSUVで、一目惚れして名古屋まで買いに行きました。

15年も乗っていれば、それはそれは色々なことがあります。簡単な修理なら自分でできるようにもなりましたし、乗っていて異常があれば気づくこともできるようになりました。


それでも、メカニックでもない僕には出来ないことはたくさんあるわけでして。。。

点検でも、手に負えない修理でも受けてくれていた工場が閉鎖したのは6年前です。

さぁ、困ったぞ。誰に自分の相棒を任せればいい?となるわけです。


修理工場はいくらでもありますが、アメリカ車を扱う工場はそれほど多くはないのです。

しかも、癖の強いアメリカの車は国産車のように優等生とは限らないので、整備は修理履歴や特性などは工場のメンテナンス履歴とメカニックの記憶が重要になるものなのです。ですから、今日からよろしくお願いします。という具合にはいきません。


最初に困ったのは車検です。

調べていたらアメリカ車も豊富な実績があるのでお任せください。という触れ込みをしている近場の工場がありました。さて、約束の日に入庫してみたもののどうも工場の雰囲気が違います。「国産車がメインかな?」

長年アメリカ車と付き合っていると工場の雰囲気でわかるもの。もっと言えば工具とか、オイルの匂いなんかでも違うものなのです。ストレートにその疑問をぶつけるにははばかったので


「TRCH2でチェックしてもらってから入庫でもいいですか?」


と尋ねてみることに。


メカニックは事務所に戻って営業担当者と戻ってく来て「TECH2はないんですよ、うちの工場」


いや、ちょっと待って。

TECH2とはアメリカのGM社のコンピュータ端末で、ケーブルで車と接続するとおおよその故障診断ができるというシロモノ。アメリカ車の整備をしている工場であれば常備しているものです。なにせ、これがないと始まらない。控えめに言っても、TECH2もなくてアメリカ車の整備をしているとは言えませんから。


文句を言う性分でもないので、何もせずに引き返すことにしました。

なぜあのようなPRをしていたのだろうということは謎でしたが、幅広い層から整備の依頼を受けるためなのだろうということだけはわかる。


その後2度ほど、「とりあえず」整備できる工場を探して2度の車検を通しました。

そして、昨年の夏にトランスミッションという車にとって重大な機関が故障します。

何しろ、修理には高額な費用が掛かることはわかりきっているものです。パートナーと連日どうしようかと話し合うものの、愛着はお金に替え難しということで修理する方向に消しました。


さて、再び困ったのはアメリカ車のトランスミッションを修理できるところは限られている。

「宣伝文句を鵜呑みにすることなかれ」どちらにしても瀕死まま車にが頑張ってもらい、慎重に工場を探すことにしました。



「アメリカ車しか修理しません」


いや、とてもわかり易いのですが極端ではないかな?と思いながらも、掲げるメッセージにインパクトがありすぎて諸刃の剣にならないのか?という好奇心にかられて工場に行ってみることに。


「うち?アメ車だけだったら死んでも直すからそこに絞ってるの」

「失礼だけどさ、なんで直してみようって思ったの?市場価値ゼロでしょ?」

「いや、本当。国産車だって直せるよ。でも専門じゃないでしょ?車ったって違うの。」

「ク○みたいになんでも受け入れますってあるでしょ?あれやるくらいなら死ぬよ。」

「俺が死んじゃっても、そこの俺の息子が継いでやっていくから平気。俺より真面目だから」


会話だけの抜粋だけでは怠惰なので、要約すればこういうことだそう。


◎専門外のことをやろうとすればコストが高くなる

◎専門外のことをやろうとすれば必ず見落としがでる。

◎専門のことを必死にやろうとするとそれでお客さんは絞られるけど、うちでしかないことが生まれる。


ということだそう。

気圧されたけど、なんとも清々しい。

ああ失敗だったとなっても後悔だけはしそうもないので、任せることにしました。


「これ、今まで誰が面倒見てきたの?」

「細かいことは言わないけど、これでしばらく問題ないよ。直したから。」


以来、僕の車は最良の工場に巡り合うことになるわけです。


今回は自分の乗っている車の話題でしたが、自分の仕事でも共通していることがある。

そんなコラムを書くための伏線のお話でした。



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