top of page

house h/d 
二世帯リノベーションプロジェクト

川崎から伸びる川崎街道が、日野の高幡不動から北野街道となり、高尾へ通じる。
​高尾山の麓にほど近い北野街道沿いの丘陵地帯にある住宅街がhouse h/dの現場です。
 
築21年。お子さんが生まれたことをきっかけに、ハウスメーカーに依頼して建て、市内に暮らす祖父母を迎え入れた。五人で暮らしていたこの家は、祖父母が鬼籍に入られ、お子さんが教員となり就職して独立してからは、ご両親がおふたりで暮らしていた。
結婚を機に新居を考えるようになったが、通勤圏内にあるご実家がある中で、新たに購入するのか、それとも。
私たちがご提案をするにあたり、いくつかの選択肢を協議しました。
二世帯住宅のメリット、デメリット。将来の家族計画。お二人のお仕事のこと。多くの可能性を広く検討して、選択肢を絞っていきました。最終的に夫妻で出した結論は「実家を二世帯住宅」にリノベーションすること。
二世帯住宅には様々な課題があります。
お嫁さんなり、お婿さんなり。必ず血縁者でない家族が同居をするという現実です。
一定の距離があるから円満な関係を築けていても、ひとつ屋根の下で暮らすことに不安を感じる方は多いもの。
そして、距離感に関わる設計デザインのリクエストは積極的に出しにくい。という傾向があります。
設計を担当するduffleの阿相稜と共に出した提案は、コスト面では有利でも、プライバシーの面では不安のある内階段は採用せず、新たに外階段を設置することで日常生活の動線を分ける提案を行いました。ご両親は一階部分を利用し、二階部分を子供世帯が利用する。必要に応じて行き来できる環境は、二世帯の良い面と、不安な面とのバランスに配慮したものとなります。
若い夫婦の感性と阿相のアイデアが加わって居心地のよい空間へと生まれ変わるプロジェクトです。

house h/d Before 

house h/d Build 

house h/d After

bottom of page