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  • 執筆者の写真Yuichi Seshimo

隣人は誰。

10月9日付のForbes

屈指の富豪であるロックフェラー家が所有する不動産が売却されるという記事が出た。記事には主に売却される三物件のスペックやプロファイルが記されているが、読む人からすれば想像通りの桁違い。三物件の総額は日本円にして83億円という。


驚いたのはしれっと隣人情報が記載されているということ。

例えばニューヨーク州のスリーピー・ホロウの邸宅

隣人は・・・ 投資家ジョージ・ソロス、ヘッジファンド運営会社「オクジフ・キャピタル・マネジメント・グループ」CEO、同「スタインハート・パートナーズ」創業者など


だそうだ。


不動産会社の担当者がこっそりと耳打ちしてくれる情報ならいざしらず、堂々と記載される辺りは隣人の名前すらステータスになるということなのだろう。


東京都◯◯区の眺望良好のマンション

隣人は・・・

佐藤氏、◯◯にお勤め。山田氏、◯◯にお務め。


一気に現実に引き戻される。

日本なら即座に個人情報云々とクレームになることだろう。とも。







隣人の社会的地位などはともかく、どんな人物なのかは知りたいと思うのは不動産を検討する人の心情としては当たり前だろうし、現実問題として重要な情報だ。


私の友人は都区内に一戸建てを建てたが、半年で売却して引っ越した。

IT企業のエンジニアとして働き、帰宅が遅い友人の入浴の音が隣人とのトラブルになった。

怒鳴り込まれたことで話し合いにもならず喧嘩別れになり、以降旗竿地の奥に住む隣人は友人宅の脇を通る際に傘や杖でフェンスを鳴らして通り過ぎるようになった。


友人夫妻は話し合い、隣人が老人であることから「代替わり」まで我慢することにした。

しかし、ある日老人の子供が老人同様に怒鳴り込んできたことで売却と引っ越しを決めた。


不動産会社に確認しても把握していないケースは多いし、仮に知っていてもネガティブな情報は積極的に提供してくれる期待は薄い。


だから、面倒でも自分で確認してみましょう。


「あなたはどんな人ですか?」


もちろん、こんな聞き方ではない。


「あの物件を検討しているが、住環境などのお話を伺いたい」


プライバシーに関わる話ではなく、客観的な住環境の話ならよほどの事がない限り話をしてくれるもの。話してくれる住環境の話だけではなく、その人の人となりも見えてくるはず。







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