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  • 執筆者の写真Yuichi Seshimo

デザインすり合わせ


お施主であるasofoxさんのイメージデッサンや所有する家財道具をイメージして作成されたデザイン案を建築家が説明する。そんな時間です。

音楽制作に関わる機材や、所有するレコードなどが格納されるボックスの配置イメージをガムテープを貼って表現する。体感の表現には少し物足りないが、居室内を歩き回って動線を確認したり、設備との距離感をイメージするのには十分。居室に対して北側に寄せるのではなく、南側に寄せたのは理由がある。







Ⅰ:南側からの採光をボックス内に取り込む効果を狙う。

Ⅱ:北側にリビングを設定することで、窓から見える欅の大樹や、吹き込む風を感じてもらう。


ボックスは専有部分の半分程度を占めるが、asofoxさんにとってはそれ以上のウェイトを占める。

それだけに、asofoxさんは少し狭いと感じたようだ。彼にとって聖域であるボックスを何よりも優先させたいと思うのは自然のことだろう。







全員で検討する。

思いを優先させてボックスを広げるか、それとも。

思い、意匠性、資産性。様々な切り口で検討を重ねて見る。


asofoxさん自身がデザインを湧水のごとく吹き出してくれるおかげで、検討とブラッシュアップはハイスピードで進んでいく。スケルトンなだけに灯りはない。晩夏となり、斜陽は早くなりつつある。

日没サスペンデッドで、各自アップデートを持ち帰ることになり、次回日程は費用概算も含めた調整の日程となる予定だ。




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