住宅は同じ間取であっても、そこに住む人の使い方や暮し方が違えば全く違った家になります。住宅を設計する際に大切な事は、間取や空間の構成を提案するだけでなく、『その空間でどういった生活をするのか』といった『ライフスタイルの提案』をする事だと考えています。住宅を、昼と夜・平日と休日・現在と将来、いくつかの時間軸で捕え、生活の場面を想定し、その変化に対応した空間とその使い方を提案することが大切なのです。本当に良い住宅を設計するには、設計事務所のイメージだけではなく施主の夢が必要です。設計事務所は、住宅の設計のプロですから住宅設計に係わるいろいろなノウハウや考え方を持っていますが、主役はあくまでもそこに住む家族です。漠然としたイメージでも構いません、それをこちらに投げかけて下さい。そのイメージは、時にはぶつかり合いながら新たなアイデアを生み出し、きっとお互いの想像を越えた住宅を完成させるはずです。