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  • Yuichi Seshimo

鴻雁北(こうがんかえる)【七十二候】

東京に非常事態宣言が発出されて二日目ですが、面談を自粛してお電話やメッセンジャーでの対応に切り替えてから10日ほど。通常営業をしているものの、事務所での執務に限定するということはかなりのストレスがあるものです。


ステージワークスにはルーフバルコニーがあります。

息抜きをしたり、穏やかな時間帯にはテーブルや椅子を出してそこで仕事をしたりしています。

「ジジジジジ」と独特の鳴き声を発しながら飛び回るのは燕。

世の中がこんな状況でも、燕はやってくる。


七十二候のうち、この時期は『鴻雁北(こうがんかえる)』といいます。

寒い冬を南の国で過ごした燕が子育てのために日本にやってくる。入れ違いに、冬を日本で過ごした雁が北国へ帰る。という季節を指します。



多くの渡り鳥は人々をセンチメンタルにさせるエピソードを残します。

私たち人間には想像もつかない苦難を超えて生き抜き、子育てをし、生命をつなぐ。

そんな鳥たちへの敬意をこめてのことなのかもしれません。


『雁風呂(がんぶろ)』という言葉をご存知でしょうか。

雁は遠く北国から海を渡ってくる際に、海上で休息するために木片を咥えてきます。

日本にたどり着いたとき、木片は不要になるので一旦海岸に落とす。

そして冬を越し再び北国へ帰る雁は、その木片を咥えて飛びだつとされています。

旅立ちの季節が終わりを迎えるころ、海岸に残っている木片は、日本で死んだ雁のものだとされる。

津軽地方の人たちは供養のためその木片を拾い集め、風呂をわかし、旅人へ振る舞うといいます。


実際、雁が木片を咥えて海を超えるという事実は確認されていないそうです。

京都人が、海辺にある木片に思いを馳せてそのような物語をつくったともいわれています。

物語の真偽はともかく素敵な話です。


このような世情でも、燕は必ずやってきて、北国へ帰る雁たちも次の冬には再び戻ってくる。

今、ご苦労をしている人たちは、出口の見えない不安に押しつぶされそうになっていることだと思います。

しかし、明けない夜がないように、鳥たちも戻ってくる。

商売をされている方であれば、きっとお客さんは戻ってきます。


雁風呂の物語の信憑性のようなものですが、信じないと腹も据わらないし、覚悟も決まらぬもの。

かくいう私も同じ思いです。


次の冬も、雁が戻ってくるような日本でありたいものです。


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