閏年の今年は、今日5月1日が八十八夜です。
八十八夜とは、立春から数えて88日目にあたる日を指します。
雑節で、雑節とは二十四節気や七十二候といった季節の移り変わりを的確に掴むために設けられた暦日をいいます。
「八十八夜の別れ霜」
「八十八夜の泣き霜」
とは、霜が降りるのはこの頃までとされる。
しかし、「九十九夜の泣き霜」という言葉もあり、5月半ばまでは霜には注意が必要とも。
日に日に夏めいた陽気になり八十八を組み合わせると「米」という文字になることからわかるように、稲の種を撒き、茶摘みが始まります。
古来から、八十八夜に摘んだ茶葉は上等なものとされ、この茶を飲むと長生きをするといいます。
唱歌【茶摘】
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みじゃないか
茜襷(あかねだすき)に菅の傘
日本人多は、このフレーズを耳にしたことがあるのではないでしょうか。
茶の名産地である、京都は宇治、埼玉は狭山などでは、この時期茶摘みの実演で賑わいます。
しかし、世を騒がすコロナウイルスの影響で、今年は中止になっているとのこと。
我が家には、陽当りのよいルーフバルコニーがあります。
毎年、様々な野菜の苗を植えて、夏場の収穫を楽しみます。
九条葱や千両茄子の細苗に水を撒きながら、終息を願ってやみません。
八十八夜を過ぎれば、まもなく立夏。
田には水が張られ、田植えも始まるでしょう。
過ごしやすい陽気の中、自宅で過ごすことは苦痛かもしれません。
でも、間もなく出回る新茶で一服。そんな過ごし方も悪くはないはずです。
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