インタビューでお会いした「はじめまして」のその時が、私たちと皆さまの第一歩です。
インタビューで交わされるディスカッションの一部をまとめてみました。
お客さまの多くが感じる不安や焦りの多くは専門家に相談することで解決します。
そして、それまで思いもよらなかった選択肢や可能性が開けてくるはずです。
共感し一緒につくってみたいと思ってくださったなら、チームに参加して下さい。
お客さまがC(Client)
プロデューサーがP(Producer)です。
C
気になっている物件があります。
不動産会社の担当者から、他にも前向きに検討している人がいると聞いています。
とても気にっているので、買付申込書を出した方がいいですか?
P
家づくりは恋愛と似ているところもあるので「この人しかいない」と燃え上がるものですよね。
ただ、本当に他に検討している人がいるかどうかは誰にもわかりません。
わからない事について悩むことはとても疲れることですから、私は「家づくりでは焦ることはなにもない」そう考えます。そして、意欲や理由、条件などを冷静に整理するようにします。
縁があれば「いつでも」あなたを待っていると思いますし、縁がなければ「その人(不動産)」ではなかったということ。私個人はそう考えています。余裕を持つのも「いい人(不動産)」に出会う秘訣だったりします。
話題のポイント
状況をしっかりと把握することはとても重要です。
しかし、把握しようとしてもわからないことがあることも事実です。わからないまま判断をすることで「吉(いい買い物)」と出ることもありますが、「凶(失敗)」と出てしまうことも多いのも事実です。こうした現実を理解して判断することが「後悔」をしないために必要なことです。
C
資産価値が下落していないって聞いています。築年数が浅いし、駅も近いです。
魅力的な物件だと思うのですが、意見を聞きたいです。
P
投資物件として検討しているのであれば、大切な判断基準だと思います。
しかし、今回は実需不動産(実際に暮らす)だと思いますので、少しチェックポイントを拡げてみることをお勧めします。
話題のポイント
不動産の市場価値=暮らす人が満たされる気持ちとは限りません。
検討している物件の取引価格の推移では、下落はしておらず、横ばいです。
このお客さまの場合、5歳のお子さんがいます。インタビューの中で、公立小学校への進学を希望されていることを伺っていましたが、当該物件と学区の小学校の間には風俗店を含む地域があり、通学の際にはそこを通らざるを得ず、犯罪の発生率のデータも照らし合わせると、他の地域よりは3倍近い発生率でした。こうしたお客さま独自の事情を重ね合わせた場合、市場価格が必ずしも優先されるべきものではないと言えます。
C
とても気に入った物件があるのですが、とても古い物件なので不安があります。
P
お感じになられている不安によってできることが変わってきます。
建物の基本性能チェックしたいというご希望があるのなら、ホームインスペクションという選択があります。または土地や建物の見学時にお客さまの依頼を受ける形で建築家が同行する方法もあります。
話題のポイント
ホームインスペクションは、検査の専門会社や建築士がチェックを行っているものです。費用負担には明確なガイドラインはありません。買い主が自己負担で行うケースもありますし、売却機会を増やすために宅建業者が売主に提案して実施することもあります。インスペクションそのものは一定の効果がある方法ですが、原則は目視を中心としたチェックなのでインスペクションを受けたからといって安全性が担保されるというものではなく、あくまでも判断の指標をするためのものという位置づけです。
一方、既存建物を購入してリノベーションしたり、土地を購入して建物を建てることを前提としている場合には、建築家の内覧同行を検討する方法もあります。
一般的な不動産の内覧に参加するのは不動産会社の担当者と買主さんですが、そこ場に買主さんの依頼を受けて建築家が同行するというものです。そもそも既存建物であれば全てがリノベーションできるものとは限りません。建物そのものの構造・構法だけでなく、法律的な制約(既存不適格・再建築不可など)もあります。建築家の目線でそもそもリノベーションできる建物かを判断してもらったり、リノベーションする場合のラフイメージなどを聞くこともできます。