top of page

地上に浮いた地下の家

設計・監理 H2DO

立川駅から徒歩圏の商業地域に建つ、専用住宅プロジェクトです。 敷地は旗竿状で前面道路が4Mの高密度な商業地域に位置し、住居として採光や通 風、周囲からの視線等に配慮した計画が必要となりました。 そこで、1階全体をガレージ スペースとし、2・3階に居住スペースを設ける構成としました。上階に居住スペースを上げることで、採光や歩行者の視線、セキュリティ等の諸条件を改善しました。
居住空間に対しては効率的な生活空間と、人が集まれる大きな場が望まれました。そこで、2F全体の大きなワンルームのなかに、ボックスインボックスでプライベートスペースを設けました。
クライアントは直接光を嫌い安定的な環境を望んだため、極力トップライトやハイサイドライトから室内に間接光を取込みました。3階は採光や通風、換気等の環境をコントロールする、半屋外のような住環境のバッファーゾーンとしました。
このようにしてうまれた空間は、やわらかい間接光が室内に広がる、地上でありながらそこが地下であるかのような、抽象的な場となりました。それは密集した市街地の喧噪から距離を置いて、緩やかで広がりがあり、時間の流れが少し遅く感じる、洞窟のような空間となりました。

●場所:東京都立川市  ●主要用途:専用住宅  ●家族構成:単身  ●構造工法:RC 造 一部S造 ●建物規模:地上3階
●敷地面積:190.94m2  ●建築面積:112.00m2  ●延床面積:223.44m2

bottom of page